科学技術の進歩を感じる

2019年06月10日
社員のつぶやき
こんにちは。
システム商品開発グループの入澤です。
6月に入り、暑さも落ち着きつつありますがいかがお過ごしでしょうか。

さて、最近少しだけネットで取り上げられていましたが、
皆さんは「ITER計画」というものをご存知でしょうか。

30カ国以上が参加して核融合発電の実現を目指すための
基礎研究を行う計画がITER計画です。
http://www.fusion.qst.go.jp/ITER/iter/page1_1.html

その予算規模はなんと1兆6千億円。
太陽と同じく水素を核融合させて莫大なエネルギーを発生させるという
夢の発電方法は、一歩踏み出すにも莫大なお金が必要です。

思い返せば私が学生のころ(20年近く前……)、
初めてITER計画を知って「核融合発電の時代が来るか」と
ワクワクしていろいろ調べていました。
しかし、当時は予算の大きさとに対してアメリカが離脱したことにより
規模を縮小せざるを得ない状況だと伝えられていました。
※ネットが発達する前だったので、科学雑誌で読んだのを覚えています。

それがいつの間にか、アメリカが復帰してフランスに建設が開始されて
2025年には実験開始と言っているじゃないですか!
基礎研究の世界から離れて久しいこともあり、ネットニュースで知った
ときには驚きを隠せませんでした。

最近は、「基礎研究が生活の何の役に立つのか」という風潮が
強くなってきて寂しくもあります。
そういう中で、核融合発電という大きな夢に向けた研究が着実に
進められている事実は、何より嬉しく感じました。
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