RIP開発・プロファイル

RIPソフト開発、プリンタ出力モジュール開発、カラーマネジメントを基盤とした印刷に関する開発技術で多様な業界のご要望にお答えします。

RIP開発・ハーフトーン処理技術

RIP開発・ハーフトーン処理技術

ベクタ画像であるPostScript形式ファイル(PS、EPS、AI、PDF)をラスタライズ変換して様々なデバイスへの出力を可能にするソフトウェアRIPの開発をはじめとして、プリンタ出力には欠かせないハーフトーン処理技術の開発を行っています。
弊社の技術基盤として、高品質なプリンタ出力を実現する誤差拡散技術の研究開発、高精細な版下作成を実現するスクリーニング(色分版・網点化)技術の研究開発を行い、さらに受託開発を通じてお客様とともに専門技術の蓄積と研鑽を進めてきました。

プリンタ出力――とくにインクジェットプリンタの出力では、基本4色(CMYK、プロセスカラー)の微細なインクドットを点描のように印刷してフルカラー画像をメディア上に再現しています。このようなプリンタの印刷原理に依存して、見た目の色味はインクドットの疎密に大きく左右されます。
このようなプリンタの特性を踏まえた上で、カラーマネジメントシステムによって調整された繊細な色合いを安定して再現するというプリンタ出力の共通課題を解決し、特殊印刷など多岐に渡る出力要求に応えるため、弊社では独自にハーフトーン処理技術・プリンタ制御技術の研究開発を進めてまいりました。その成果は自社商品、受託開発商品等に盛り込まれ、お客様に広くご利用いただいています。

プリンタ出力モジュール開発

プリンタ出力モジュール開発

インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、サーマルプリンタなど印字方式や機種を問わず、各種業界向け専用出力モジュールの開発を行っております。
弊社のTexStylusシリーズ(昇華印刷システム)、BlackJetシリーズ(版下作成のイメージセッターシステム)の研究開発はもとより、インクスロット制御、高い出力解像度で高精細印刷を実現するマルチパス形成、プロセスカラーと白インク・白トナーを組み合わせた特殊印刷、専用TIFFファイル変換出力など多岐に渡る独自技術で様々なご要望にお応えする受託開発を行っております。

主な実績:

  • 昇華転写:A4小型プリンタから1,600mm幅の大型プリンタまで、プロセス(4色CMYK、6色CMYKLcLm)と蛍光(2色FpFy)を組み合わせたフルカラー+特色印刷を実現する出力モジュールを開発
  • 版下作成:最高2,880dpiの高解像度出力とエッジ補正機能で、極細線の表現と高い印字濃度を両立する出力モジュールを開発
    ※インクスロット制御によりプリンタ一台で昇華転写システムとのハイブリッド利用も可能
  • トナー転写:プロセス3色CMYと白トナーの組み合わせにより、生地の地色に影響されにくいフルカラー印刷を実現する出力モジュールを開発
    ※入力画像から印刷に必要な白トナーデータと白トナー出力濃度を自動計算する機能を搭載
  • 顔料染料:8色CMYKLcLmGyLgなど多色分版から、プロセスカラー+白インク(同時印刷)、プロセスカラー+ブラックライトインク(同時印刷)、レンチキュラープリントなどの特殊印刷まで様々な出力モジュールを開発

カラーマネジメント

カラーマネジメント

業界標準のICCプロファイルによるカラーマネジメント機能を活用しながら、色変換技術、濃度補正技術、多色印刷の分版技術(おもにライトインク系)、プリンタキャリブレーション技術、インク・メディア・プリンタが異なる印刷物間の色再現技術など「色」に関する研究開発、受託開発を行っています。
また、弊社独自開発のRIPソフトウェアとプロファイルのノウハウを組み合わせ、特定業界向けのICCプロファイル作成をはじめとするカラーマネジメントサービスを提供しています。

主な実績:

  • 独自開発のRIPソフトウェアにおいてカラーマネジメントシステムを導入
    ※ICCプロファイルを基本としながら印刷濃度補正や多色分版に対応
    ※自社商品に使われるすべてのカラープロファイルは、自社開発のカラーマネジメントシステムを利用して作成している
  • 測色器を利用したプリンタキャリブレーション機能を開発
    ※同型プリンタの機差を埋める(平均色差3.0未満に抑える)ことで、全体として生産性の高い出力システムを実現できる
    ※インクとメディアが同じであればプリンタ機種が変わっても対応可能
  • カラーマネジメントシステムの仕組みを利用して、表面に特殊加工が成された製作物の色味を市販インクジェットプリンタで光沢紙上に再現するための色変換ツールを開発
  • スキャナを利用して、化粧シートや壁紙素材などの色味をまったく別の印刷方法(昇華転写など)で再現するためのデータ変換システムを開発
    ※ICCプロファイルによらないカラーマネジメントシステムを採用しており、サンプル印刷を数回繰り返しながらスキャナで取り込んで、データの色変換にフィードバックを施すことで色合いを近似させていく