はやぶさ2が帰ってきた

2020年12月08日
社員のつぶやき
みなさんこんにちは。システム商品開発グループの入澤です。

12月に入ってから、はやぶさ2の話題が各方面で流れています。
カプセルの切り離しから回収まで、本当に何もかも順調に事が運ぶ様子にJAXAの技術力の高さを感じました。

JAXA | 小惑星探査機「はやぶさ2」

初代はやぶさがイトカワでのサンプル回収時に独特の地形と探査機の姿勢に苦闘しながらなんとか微量のサンプルを回収したこと、地球帰還の際に一時は宇宙の闇に消えかけてしまったことを思えば、はやぶさ2はその反省を生かし、ミッション中の多くの課題を解決し、そして実際にやり遂げてサンプルを持ち帰ってくれました。
SNSが発達したおかげで関係者が発信する生の情報をつぶさに受け取ることができて、小惑星探査+サンプルリターンの難しさと、ミッションに携わる人たちが挑戦する様子を近くで感じられたような思いです。

何故だかふと、数年前にJAMSTEC(海洋研究開発機構)がネット生配信していた、しんかい6500で深海調査を行う様子を一日中食い入るように見ていたのを思い出しました。
あの時も不意に現れる深海生物の奇妙さ、黒煙を吐き出すチムニー(熱水噴出孔)に群がる白いエビの大群に驚き、そして水面と深海を往復する大変さ、有人調査船ならではの苦労を知りました。

小惑星探査と深海調査は何だか似ています。
未知の領域に挑んで結果を持ち帰り、地球(太陽系)がどのような歴史を辿ってきたのか、そして生命がどうやって生まれたのかという大きな疑問の答えを探究するという意味では、どちらも目的は同じなのではないでしょうか。

このブログを書いている時点ではカプセルが日本に到着したところなので、カプセルに何が入っているのか今から楽しみです(まあ、カケラやチリが入っているのでしょうけれども)。
まだまだ時間はかかるでしょうから、じっくり結果を待ちたいと思います。
月別アーカイブ