トラックボールのススメ?

2023年02月21日
社員のつぶやき
皆様こんにちは、システム商品開発グループの入澤です。

強い寒波snowが過ぎ、鯖江では寒さと暖かさが一週間ずつ入れ替わるような天気が続いております。
遠くに春を感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は仕事で使う道具についてお話ししようかと思います。
とは言ってもプログラマーですから、主要な道具と言ってもキーボード・マウス・ディスプレイぐらいしかありません。
どの話題もネット上ではいろいろ語りつくされている気もしますが、私が Microsoft Trackball Explorer から始まる十数年来のトラックボールユーザーであり、手の大きさや使用時の癖に合わないトラックボールをいくつも経験してきたにもかかわらず、何故今だにトラックボールユーザーであり続けるのかについて、主に仕事向け用途としてのトラックボール使用遍歴に沿って紹介していこうと思います。

one Microsoft Trackball Explorer


2005年頃に販売が終了したにも関わらず、今もなお愛用者達が使い続けている人差し指操作型トラックボール。
しかし価格を抑えるためかボールを支える球が金属製なので摩耗が早く耐用年数の短さが欠点gawk(普通は人工ルビーを使うのであまり摩耗しない)。
自分も例にもれず数年ですり減り、やむなく別のトラックボールに買い換えました。
※それでも何故か捨てられずに押し入れに入れてある……smile

two Logitech Cordless Optical TrackMan


当時のトラックボールの中でも光学式かつコードレス(時代を感じる言い方)という2つの技術が採用された人差し指操作型トラックボール。
大きさが本体の半分ほどもある無線通信端末を本体の近くに置いて使用する仕様(※そもそもトラックボール自体をあまり動かさないのでコードレスに意味があるのだろうかと買ってから気付いた)。
手がそれほど大きくないからなのか、自分にはサイズが合わず手が痛くなって使わなくなってしまいました。

three Logicool MX ERGO


上記の TrackMan 以降、数年間はトラックボールを離れて会社でも自宅でも普通のマウスを使っていました(もうトラックボールはいいかなと思っていた時期です)。
そこに現れたのがこの製品。エルゴノミクス設計、20度傾斜角、充電式、ワイヤレスの親指操作型トラックボールです。
プログラマーとしてはマウスをさほど使わないはずなのに長時間作業すると右手首が痛くなることに気付き(持ち方や使い方なのか、椅子とデスクの相性なのか、姿勢なのか原因は分かりません)、何とかしようとトラックボールに戻せないかと探していたのがきっかけでした。
レビューは検索すればたくさん出てきますのでそちらを参考にしていただき、2〜3年間仕事で使ってみた結果としては残念ながら自分には合わない、使っていると疲れるということでした(それでも普通のマウスに戻ろうとは思いませんでした)。
※ところが自宅で使うと何故か疲れなかったので今でも愛用しています(用途や環境の違いが大きいのかも……)。

four ELECOM DEFT PRO

MX ERGO でも仕事(プログラミング)用途だと疲れてしまう結論に至り、代替を探す中でトラックボールのラインナップを増やしつつあったエレコム製品を試してみることにしました(このくらいの時期(2010年代後期)から親指操作型が増えてきて人差し指操作型の種類が徐々に少なくなっていたこともあり、国内メーカーも試してみようという好奇心もありました)。
残念ながら自分の手には大きすぎ、またクリックの精度がいまいちだったこともあり、すぐに人に譲ってしまいました(写真も撮っていません……)。

five Kensington Orbit Fusion


マイクロソフトも細々とトラックボールを出していたもののラインナップを増やす気はないようだったので、トラックボールとして大手ながら今まで何故か避けてきてしまったケンジントンに手を出すことにしました。
その中でも最初は今まで試してきたトラックボールに近いマウス形状のものを選んだのです(※ケンジントン製品をご存知の方なら「最初に試すのはそれじゃない」と突っ込みたくもなるでしょうが、ここに至ってもまだ自分が最初に触れたトラックボール(Microsoft Trackball Explorer)の幻想に引っ張られているのです)。
結果としてはひとつ上の DEFT PRO と同じく、自分の手には大きすぎて数週間もしないうちにしまい込みました。

six Logicool ERGO M575

ロジクールがトラックボールの新商品を出すたびにチェックしていた中で、この製品に出会ったときに「もしかしたら前に仕事で使っていた MX ERGO は自分の手には高さが合っていなくて疲れたのかもしれない」という思いから食指が動きました。
しかし別にそんなことはなく使用感や疲れ方はあまり変わりません。結局のところ、長時間使用時に自分の手に合っていないのです。
※自分のデスクではなくノートPCで使う時にはいろいろ重宝するので今でもたまに使います。

seven Kensington Expert Mouse Wireless Trackball


そしてようやく最近(といっても1年半ほど前)になって、ケンジントンの代表的な「四角い」トラックボールを使ってみることにしたのです。
始めは中央の大きなボールを動かす感覚と周囲4つのボタン配置に慣れず、操作感を掴むのに手こずりました。けれども数日使っていくうちに馴染んでいき、使い方が身に付いていきました。
1年半ほど仕事で毎日長時間使い続けた結果としては、これまで(マウス型)のトラックボールと疲れ方が違うというのが今の正直な感覚です。

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最初にトラックボールを使い始めた頃から20年近く経過しているのですから、年をとりますし環境も変わります。
各社から新しいトラックボールが発売されるたびに買って使い比べるような余裕もありませんし、仕事で使い込んでみないと疲れ方や相性も分かりません。
普通のマウスでも十分に満足できるよう、疲れにくいような使い方に変えたりデスクや椅子などの環境を調整したりする方向性もあるでしょう。
それでもトラックボールを使い続けるのはメリット・デメリットなどではなく、「今まで便利に使ってきた」感覚に由来する意地のようなものなのでしょう。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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